俳句検索

「俳句カレンダー」「全国俳句大会」「俳句大賞」入選作品(2010年以降)等所収。順次拡充予定。
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俳句 作者季語季節出典
梟にリラの匂ひを聴きにゆく 榎本好宏『祭詩』
参道に鰺の風干し尾が反りぬ 榎本好宏『祭詩』
犀星の句の青梅に及ばねど 榎本好宏実梅『祭詩』
麦秋の飯粒乾びし狐塚 榎本好宏麦の秋『祭詩』
氷旗太宰入水の日なりけり 榎本好宏氷水『祭詩』
誰彼も家居のよはひ長崎忌 榎本好宏長崎忌『祭詩』
振り返る誰もさうして烏瓜 榎本好宏烏瓜『祭詩』
翁忌の明くれぱ霜の嵐雪忌 榎本好宏『祭詩』
をとこみな死に難かりき龍の玉 榎本好宏龍の玉『祭詩』
五山いま柿衣の色に年詰まる 榎本好宏年の暮『祭詩』
我を見ず茨の花を見て答ふ 森賀まり茨の花『瞬く』
秋水にオーケストラの百五人 森賀まり秋の水『瞬く』
火に近く十一月の柱かな 森賀まり十一月『瞬く』
息白し河原の石を拾ふとき 森賀まり息白し『瞬く』
合歓の花不在の椅子のこちら向く 森賀まり合歓の花『瞬く』
瞬きに月の光のさし入りぬ 森賀まり『瞬く』
かすかなる空耳なれどあたたかし 森賀まりあたたか『瞬く』
山法師一つの朝に夜の来ぬ 森賀まり山法師の花『瞬く』
朧夜のマーマレードに深く匙 森賀まり『瞬く』
家中のしんとしてゐる桜かな 森賀まり『瞬く』
自転車に乗ればひとりや桐の花 森賀まり桐の花『瞬く』
合歓咲いてかたき箱なる全句集 森賀まり合歓の花『瞬く』
羅の人ひといろに集まりぬ 森賀まり『瞬く』
長き根の漂ふごとし秋簾 森賀まり秋簾『瞬く』
風鈴や庭より入る母の家 森賀まり風鈴『瞬く』
白椿いつか日向に落ちてゐし 金原知典椿『白色』
銀閣へゆかずに曲り春惜む 金原知典春惜む『白色』
垂れゆくを止むるちから花菖蒲 金原知典花菖蒲『白色』
羽のあと胴が横切り鬼やんま 金原知典蜻蛉『白色』
雪片を見入ればおそく雪早し 金原知典『白色』

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